GENTE2 (Fx COMICS)

GENTE2 (Fx COMICS)

 GENTE2 (Fx COMICS)
 出版社:太田出版
 発売日:2008-04-17
 レビュー評価の平均:(4.5)

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レビュー評価:(5)
本編のリストランテ・パラディーゾで触れられていなかった事が語られ、謎が解かれたような驚きがありました。
最後の方で本編と繋がり、3巻からはそれ以後の物語になると思うので楽しみですね。
ホントに雰囲気を感じる漫画で、説明台詞を排除して、読者に読ませるような演出は見事です。
自分は男ですが、オノ・ナツメさんの作品は女流作家とか抵抗なく、好きですね。

レビュー評価:(5)
楽しみにしていた2巻でしたが、裏切られませんでした。
短編集とはいえ連作ものなので、本編であるリストランテ・パラディーゾと
GENTE1巻を読んでからの方が、設定は分かりやすいと思います。

実はリストランテ?の発売当初は、
絵柄とリストランテという舞台設定に惹かれたものの、
書店のポップが「老眼鏡紳士萌え」となっていて、
買うのを躊躇していました。
でも読んでみたら、物語としても楽しい作品でした。

レストランを舞台にした群像劇の洋画を見ている気分になります。
性格を含めた人物設定が、漫画の類型というよりは洋画的。
この物語の主役たちは、みな中年以降。
「紳士萌え」なんて煽られているけれど、
実は魅力的な女性の物語でもあるなあと思いました。
特にこの巻はリストランテの(元)女性シェフが格好良かった!
また、リストランテのオーナーの奥さんとその親友の間柄も素敵です。

少年少女(?働きマン世代)が主役の物語だと、
「恋に落ちて失恋して」「何かに挑戦して失敗する」というのは、
人生でたった1度きりの大問題で、失敗したら終わりという扱われ方をしがちです。
(それはそれで魅力的で、好きです。)
だけどこの物語は、経験豊富でそれなりに苦い思いを味わい、
またそれを味わうことは決して特殊な事じゃない、ということを理解し、
人生というものを一歩引いて俯瞰することを覚えた、大人達が主役。
だから、そのあたりの扱われ方が、離婚後の男女関係などを含めて、
少年/少女漫画とはひと味ちがう魅力に溢れていました。

魅力的な癖のある絵柄と趣味性の高い話ではありますが、
慣れてしまえば、様々な人が楽しめる間口の広い作品だと思います。

とりあえず、次回作が待ち遠しい!

レビュー評価:(5)
思いがけなく書店に立ち寄り2巻目を入手しました。
言葉少なくゆったりとした空間に浸れます。流れる時間に良い「間合い」を感じます。
特にテオとヴァンナのお話には「信頼」と「愛情」を感じました。次巻も楽しみにしています。

レビュー評価:(5)
台詞が少なく、独特の間で、雰囲気を楽しめます。
 「リストランテ・パラディーゾ」までの人達の物語なので、先にこちらを読んでも楽しめるのでは。人々の繋がりがわかってスッキリ。
 そこかしこで、イタリア人の生活まで垣間見えるのでリアルな感じも。
 読後感も良くて、ゆったりした気持になります。これからの展開も楽しみです。

レビュー評価:(4)
「リストランテ・パラディーゾ」の外伝シリーズ第二弾、最新作です。
 オノ・ナツメ独特のタッチと、多くを語らない行間の時間や雰囲気を楽しむちょっと大人の漫画の続編です。すごく美味しいイタリアレストランと、そのレストランで働く一風変わった紳士達とその関係者の物語で、スタッフの一人一人に焦点があてられていく連作短篇のこの本は、ゆったりとした時間の中にそれぞれの人生が凝縮されていて、読んでいて古い海外映画を見た後のような気分になります。
 癒し系というには生々しく、それでいて登場人物はみんなメガネの紳士たちなので適度に枯れていて、それでいて年老いてもやっぱり人間で悩んだり困ったり自分でも思いがけない行動をとったりと本当に飽きさせません。こんな風に年を取って行けたら格好いいなぁという紳士たちのお話ということで、地味といえば地味な話ですが、味わい深いです。
 強いて難を言えば、オノ・ナツメの独特なタッチで、全員がメガネということでキャラの見分けがつきづらいという事ですが慣れたら大丈夫です。また、それがくせになります。

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