FXの教科書

FXの教科書

 FXの教科書
 出版社:扶桑社
 発売日:2008-03-01
 レビュー評価の平均:(4.5)

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レビュー評価:(5)

この本を読んで「ガッポリ稼げる人」は約10%で、「ガッポリ稼げない人」は約90%ではないかと思います。
一般的に相場で勝ち残る人は1割程度と言われていますので…

大リーガーのイチロウ選手が書いた本を読んでも、プロ野球選手になれるわけではありませんので、
日々の練習(トレード)は続けないと、ガッポリ稼げません。


著者の結論は、「2008年の相場は ”売り”の技術を磨かないと勝てない」そうです。
年初来の円高は、まさしく「売り」のポジションを取っていれば勝っているはずですが、
「買い」のポジションなら含み損が増大中だと思います。


第1部は、為替小説「フォレックス・ディーラー物語」で、FXをしている方なら一気に読めて
日々の値動きの裏(実体)が想像できる内容です。

FXのニュースを見ていると、「怒涛のショートカバー」・「100.40?50円レベルで米系、
欧州系がこぞって売りを持ち込んだ」などのマーケット・トークがありますが、主人公の
セリフそのもので、内容をていねいに解説しています。



第2部「FXの真髄」はテクニカルな内容で、43パターンのチャートでトレンドや売り買いの
ポイントが説明されています。

為替で儲けるためには、「儲かりそうなチャート・ポイントで売買すること」と結ばれています。
現在の「下降トレンド」なら、売って、レジスタンス・ラインまで戻れば、また売るのが有効とのことですから、
すぐにでも使えそうに思えます。

実際のトレードにあてはめると、トレンドラインのブレイク時にエントリーすれば勝率が上がるはずですが、
自分自身は「待てない」ために変なポジションからストップというパターンの繰り返しです…


第3部「FXの未来」は、2008年の為替相場の見通しです。

1ドル80円の超円高が起こってもおかしくないそうで、ミスター円榊原氏と同じ予測で、
既に95円台にタッチしていますから時間の問題のように感じます。

「政府の為替介入を期待するのは間違い」と述べられていますが、ドル下落のスピードが速すぎて
本書にも書かれている1ドル95円水準まで来ましたので、「協調介入のリスク」は高まっています。
(90円?95円レベルで協調介入があれば、これも松田さんの予想どおりです)


現在の「金融不安解消の条件」は、「金融機関の大型破綻や救済合併」ほかですが、既にクリアされました。
(ベアースターンズの救済合併)

ほかの条件は…


FXを継続するならば、本書は辞書代わりに使えますのでお薦めです。

レビュー評価:(5)
発売と同時に購入し、一気に読んでしまいました。

これまでの著作では、あまり細かいことまで説明しすぎないように、
控えめに書かれていた印象がありましたが、「FXの教科書」では、
こんなにはっきりと具体的に書いちゃって、いいの?というぐらい、
あけっぴろげに、すべてを曝け出された印象を受けました。
これまでの著作を読んで、疑問に思っていたことの、【模範解答】が、
惜しげもなく書かれていた、というのが正直な感想です。

人それぞれ、投資スタイルはあると思いますが、個人的には、
この本を読んでいると、他の、FXブームに乗って跋扈している
本が、あくまで「参考書」に過ぎないことが、身に沁みます。
応用問題を、丸暗記的に乗り切ろうとすると、前提条件が変わったら、
全く歯が立たなくなるのがオチですので、「教科書」で、基礎を
きっちり押さえた上で、「参考書」を「参考」程度に見る、という
スタイルでやっていくのが、為替の世界でも王道のような気がします。

レビュー評価:(5)
この本では、今後予想されるドル安相場での戦い方が
具体的に書かれていますが、本書に書かれているテクニックは
現在の相場に限らず、普遍的なものであり
その意味でも本書は為替をやる個人投資家にとっては
まさに「教科書」と呼ぶべき作品だと思います。

移り変わる相場環境の中では、前提条件付きの売買方法は
いずれ破綻する。これは厳しい為替の世界で生き抜いてきた
著者が口を酸っぱくして言い続けてきた事であり、本書は
そのような世界で個人投資家がどう戦うのかが具体的に書かれています。
その上で今回特筆すべきなのは、執筆から出版までのタイムラグを
考慮して、著者がかなり突っ込んだ形で今後の相場展開の
予想をしている事です。
本書では普遍的な投資テクニックを学べると同時に
直近の相場でどう対応するかも書かれており、その意味で
これから為替を始める人にも、またこれまで円売りしか出来なかった人にも
非常に有意義な本だと思います。

第一章にある「フォレックスディーラー物語」は著者のHPには
以前から掲載されていましたが、今回注釈を加えた上で
素人の我々にも分かり易い形でリニューアルされています。
相場で一喜一憂した事のある人ならウメダ氏に感情移入して
最後まで一気に読んでしまうのではないでしょうか。
現場のリアルさ、緊迫感が余すところ無く書き記されており
「読み物」としてもかなり面白いので、個人的にはこれを
もっと拡張して単独で一冊書いて頂きたいぐらいです。

レビュー評価:(5)
以下の人は本書は役立ちません。他の本を読んだほうがいいと思います
・テクニカル分析が好きな人
・デイトレードが好きな人
・高金利通貨を大量保有している人
・スワップで稼ぎたい人
・5年、10年の長期投資スタイルの人
・短期間の値動きが気になる人、またはそれを人のせいにする人
・小手先のテクニックが欲しい人

大きなトレンドをつかみたい人には最適な本だと思います。

安易にポジションを持った人が、今後どうなるのか非常に恐怖。
この本に出会ってなかったら、私は間違いなく破産していた。
ただ読む時期を注意してください。相場は1日でガラっと変わる世界ですから。

レビュー評価:(5)
発売から数日しか経っていない段階で長文レビューが二つほど載っていますね。そんなに短時間で読んで理解できてしまう「教科書」なのかな?
いずれにしても、あっさり読める内容で出版社としては売れさえすればいい本、という意味で敢えて星5つにしました。

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